GitLab Meetup Tokyo #16に参加してきました
※2019/04/27 18:00 一部資料に抜けがあったので追記しました
2019年4月24日(水)に開催されたイベント「GitLab Meetup Tokyo #16」に参加してきました。 ブログ枠での参加ですので、振り返りもかねて記事にまとめたいと思います。
今回のイベントの詳細および資料は下記Connpassのページから確認できます。
GitLabとのつながり
私はGitLabのイベントに参加するのははじめてですが、GitLab自体は仕事でもプライベートな領域でも活用していました。
Ansibleプロジェクト自体はGitHub上で開発されており、私もGitHub上にIssueを書いたりPull Requestを投げたりしています。 しかしAnsible TowerにはGit連携があり、そのソースとしてGitLabを活用しているケースも多々あります。そのため、GitLabのインスタンスを作って検証したり、個人的に学習した内容などをまとめたりしていました。 ただCI/CDやその他の機能はあまり活用しておらず、GitのリモートリポジトリやWikiとしてしか使用していません。ですので、そういったGitLab特有の便利な機能を活用している事例をもっと知りたいので、今回のイベントに参加しました。
「GitLabを聞いたことがない」「どういうものかわからない」という読者の方は、下記日本語情報サイトに詳細な情報があります。ホスティングサービスには無料のプランがありますので、試しに使ってみるとよいでしょう。
イベント会場
株式会社プレイドさんの提供により、GINZA SIX内の真新しいオフィスが今回のイベント会場となりました。 受付を済ませ、エレベーターで10Fへ。
会場は壁が全くなく、信じられないほど開放的な空間が広がっていました。
人工芝のグラウンドのようなエリアまである、とてもオシャレなオフィスです。 今回100人近くが参加していたはずですが、圧迫感はまったくありませんでした。素晴らしい会場です。
各セッションの感想
今回は下記の通り多種多様な立場のエンジニアの方が登壇され、どれも非常に面白く興味をそそられるものばかりでした。
- GitLabでできること&GitLab 12.0の改善点 (@tnirさん)
- 共有、自動化、計測 -DevOpsツール考察 (@cskさん)
- スペックを上げてクラウドで殴るCI & 後日談 (@sue445さん)
- ふんわりReview Appsでデプロイプレビュー (@Rena_mooさん)
- GitLab CI/CDとECS Fargateでリリース作業が楽になった話 (@8rfxさん)
- iOSとGitLab-CI (@417_72kiさん)
- GitLabサーバーのモニタリング (@yteraokaさん)
- 新人がGitを使えるようになるために育成レポートをGitLabで管理してみた話(@takamii228さん)
- フードスポンサーLT (株式会社アイリッジさん)
ひとつひとつ、ご紹介していきたいと思います。
GitLabでできること&GitLab 12.0の改善点 (@tnirさん)
最初のセッションでは、GitLabのイントロダクションと、リリースが予定されているGitLab 12.0の変更点についての案内がありました。 発表者の@tnirさんはGitLabに沢山コントリビュートされている方であり、GitLab MVP、さらには今回のイベントオーガナイザーです。
GitLabの強みは、さまざまな機能がスマートに統合されているところにあると思っています。私はまだまだ活用しているという域には達していませんが、今後もどんどん使い続けていきます。 私の同僚でもある北山さんの本が紹介されていましたが、良著なのでぜひぜひ読んでみてください。
GitLab実践ガイド impress top gearシリーズ
- 作者: 北山晋吾
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/02/01
- メディア: Kindle版
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- 共有、自動化、計測 -DevOpsツール考察 (@cskさん)
www.slideshare.net
DevOpsの基本からスタートし、自動化、そして計測という一連の流れを非常にわかりやすく発表していたのが印象的でした。 私自身、今の仕事はDevOpsやIaCの文化と密接に関わっているので、うなずける内容ばかりでした。本当にいい発表でした。
ここほんと声を大にして言いたい「ツールを使うのは必要条件ではあるけどそれだけで実践しているとはならない」 #gitlabjp
— ひよこ大佐🐣 (@hiyoko_taisa) 2019年4月24日
New Relicはいままで触ったことはなかったのですが、いろんな場面で活用できそうですね。機会があれば試してみようと思います。 newrelic.co.jp
スペックを上げてクラウドで殴るCI & 後日談 (@sue445さん)
PixivでのGitLab活用の事例から、いかにCIを効率化していったか、かなり踏み込んだ内容で発表されていたのが印象的でした。 開発の現場において生産性を向上させることは至上命題であり、そのために「お金を積んで物理(スペック)で殴る」というのはシンプルですが非常に効果的な手法です。
特に近年はリリースサイクルを可能な限り短くし、頻繁にリリースしていくことがよいとされています。そのためにボトルネックとなっていたCIをいかにして改善したのか。 いろいろな意味で濃い内容がスライドに濃縮されてますので、ぜひ資料を読んでみてください。
ふんわりReview Appsでデプロイプレビュー (Rena_mooさん)
エンジニア歴9ヵ月(!?)という方によるセッションでしたが、「ホントに9ヵ月? 人生2周目?」と疑いたくなりました。 私のエンジニア1年目なんて、GitLabどころかGitもロクに触ってませんでしたよ……。
GitLab CI/CDとECS Fargateでリリース作業が楽になった話 (@8rfxさん)
GitLab CI/CDを活用して、リリース作業を自動化し効率化した内容が紹介されていました。 Ansibleがクビになってしまったのは、Ansibleサポートをしている身からすると悲しかったですが……。
ちなみにAnsible Tower(AWX)では、ワークフローという機能を利用してGitリポジトリからProjectのpull、各Playbookの実行の自動化や、失敗時に別の処理を走らせたりすることができます。
もしAnsibleを使っていて似たような悩みがあれば、ぜひ検討してほしいです。
iOSとGitLab-CI (@417_72kiさん)
iOS開発でGitLab CIを活用されているようです。iOSのモバイルアプリ開発は経験したことがないのですが、さまざまな現場でGitLabが使われているのが実感できました。 これはGitLab自体が、どんな環境においても適用しやすい便利なツールであることの左証だと思います。
今後もどんどん開発が進んでいきますので、GitLabが活躍できる場は広がっていくのではないでしょうか。
GitLabサーバーのモニタリング (@yteraokaさん)
GitLab サーバーそのものをモニタリングする方法について、紹介されていました。 こういったさまざまな切り口の事例を聞けるのも、ミートアップイベントのよいところですね。
新人がGitを使えるようになるために育成レポートをGitLabで管理してみた話(@takamii228さん)
新人の月報レビューにGitLabを活用するという個人的に結構グッとくる発表でした。GitLabがコーディングだけじゃなく、複数人でのドキュメントの変更管理にも適用できるよい事例だと思います。 新人の方もGitの基本的な使い方やレビュープロセスを学べるので、非常に良い取り組みではないでしょうか。
懇親会
フードスポンサーの株式会社アイリッジさんから、アルコールとピザ、寿司をご提供いただきました。ありがとうございます。 食べることに夢中になってしまい写真を撮り忘れたのですが、遅くまで残られる参加者も多く、とても盛り上がりました。
おわりに
今回はじめて参加したのですが、GitLabの「生きた」事例を学べるとても有意義な会でした。機会があればぜひ次回も参加したいと思います。 オーガナイザーの方、スポンサーの方、登壇者、参加者の方、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう!