ひよこ大佐的 必読IT技術書ベスト10
どうも、おひさしぶりです。ひよこ大佐です。 ブログ更新をしばらくサボってしまいましたが、また定期的に更新していければと思います。
さて、アマゾンのほしいものリストから贈っていただいた技術書や(皆様ありがとうございます)、イベントで衝動買いしたものなど机の横の本棚がどんどん埋まってきている状況です。
せっかくいろいろと読む機会を得られたので、いままで読んだ技術書で何度も読みかえしているもの、最近読んだ中で特に面白かったもの、ひよこ大佐が「これは他の人にも読んでほしい!」と感じたオススメのIT技術書をご紹介したいと思います。
第10位 プレゼンを100%成功させる!! ITエンジニアの英語
- 作者: 板垣政樹,小坂貴志
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2016/01/25
- メディア: Kindle版
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「いきなりITの技術書じゃねーじゃねーか!」と思った方、その通りですごめんなさい。 ですが、Microsoft社のシニアプロジェクトマネージャーの方が厳選した「生の外資系IT企業で使われる英語」がたっぷり掲載されているので、特に英語で海外の技術者と議論したり、英語のプレゼンをしなければならない方にはうってつけの本です。
私も仕事上、世界中から英語で問い合わせが来たり、チームメンバーも上司も外国人という環境で毎日英語を使っていますので、エンジニアが「英語」を使う重要性をひしひしと感じています。これは外資系の企業だけでなく、日本企業においても同様です。 ですので、ITエンジニア必読の英語参考書として、この本を挙げさせていただきました。
第9位 インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン 実務で使えるネットワーク構成の最適解27
- 作者: みやたひろし
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/12/26
- メディア: Kindle版
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小規模なネットワークから負荷分散なども考慮された大規模ネットワークまで、実際の現場で目にするさまざまなネットワーク構成のパターンが網羅されているところにこの本の最大の価値があると思います。SIerの内部でネットワークの設計資料を読んだりしていましたが、本書には非常に助けられました。
第8位 TCP技術入門――進化を続ける基本プロトコル
TCP技術入門――進化を続ける基本プロトコル WEB+DB PRESS plus
- 作者: 安永遼真,中山悠,丸田一輝
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2019/07/01
- メディア: Kindle版
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TCPはインフラエンジニアなら誰でも知っている……といいつつ、「スリーウェイハンドシェイクぐらいは知ってるけど、細かい仕様はよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。 TCPの入門書の代表といえば『マスタリングTCP/IP』で、もちろんそちらも名書ですし、ここに挙げたいところなのですが、この本は非常にコンパクトにまとまっている「入門書」でありながら、最新技術への応用部分まで触れられているところが大きな魅力です。
マスタリングTCP/IPは重すぎてとても電車の中では気軽に読めませんが、こちらなら通勤中の勉強にも最適です。
第7位 Cloud Native Infrastructure
- 作者: Justin Garrison,Kris Nova
- 出版社/メーカー: O'Reilly Media
- 発売日: 2017/11/12
- メディア: ペーパーバック
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Humble Bundleではたまにオライリー本のバンドル企画があり、この本も$15のセットについてきたので読みました。英語版ですが、クラウドネイティブという概念を理解する上で非常に役に立ったので、挙げさせていただきました。
クラウドネイティブを実現するコンポーネントと、設計、テストから、クラウドネイティブの懸念であるロックインの問題まで触れられているので、これ一冊を読み込めば、クラウドネイティブという考え方のおおよその基本を理解できます。
第6位 入門 監視
- 作者: Mike Julian,松浦隼人
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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何かと話題のこの本ですが、監視を検討する立場にあるエンジニアであれば必読の書です。ものすごく発展的なことが書かれているわけではないのですが、「なんのために」「どうやって」監視するのか。監視設計を考える上での指標になるデザインパターンが提示されているので、非常に参考になります。 もしまだ読んだことがないのであれば、今すぐ読むことをオススメします。
第5位 The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて
The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて
- 作者: ジーン・キム,ジェズ・ハンブル,パトリック・ボア,ジョン・ウィリス,榊原彰,長尾高弘
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2017/06/22
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DevOpsの概念、原則、具体的な実例など、まさに「ハンドブック」と呼ぶに相応しい本です。もちろん他にも優れたDevOpsの解説書はあるのですが、この本だけで充分事足りる知識を得られます。
第4位 [試して理解] Linuxのしくみ
[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識
- 作者: 武内覚
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/02/23
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Linuxのしくみを「OSの基礎知識」から復習でき、実際にCのサンプルコードからその挙動を確認できる、とても優れた入門書です。「システムコールとは何か」「プロセスとは何か」「メモリ管理とは何か」という基礎知識を学べる本は何冊もありますが、実際に体験しながらLinuxというOSの理解に必要な基礎知識を身につけることができるという点で、この本は特に優れています。
IT業界で働いて、ある程度基礎知識が身についてきた段階でこの本を読むと、身についていたはずの基礎知識は、実はとてもあやふやなものであったことに気づかされます。そういった意味でも、「もう入門書なんか読む必要ない」と思っているエンジニアや、コードの話が苦手なエンジニアの方にもぜひ読んでほしい1冊です。
第3位 プロフェッショナルSSL/TLS
- 作者: Ivan Ristić,齋藤孝道
- 出版社/メーカー: ラムダノート
- 発売日: 2018/06/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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文句無しに必読書です。SSL/TLSは近年最も重要なプロトコルといっても過言ではありません。広く浅く、ではなく、SSL/TLSに対する体系だった深い知識を求める人には、ぜひ読んでほしい一冊です。分厚い本なので、読破するのは大変だと思います。ですので、社内で輪読会なんかを企画しても面白いと思います。
個人的にはラムダノートさんから出版されている技術書は専門的ながら非常によくまとまっている技術書ばかりですので、ぜひ『プロフェッショナルIPv6』などの他の本も読んでみてほしいです。
第2位 UNIXという考え方
- 作者: Mike Gancarz,芳尾桂
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 498回
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全員読んでください。UNIXおよびその影響を受けたOS、文化を考える上で、この本に書かれていることはとても重要な意味があります。読んでください。私から言えるのはこれだけです。読みましょう。読んでくださいね?
第1位 Infrastructure as Code ―クラウドにおけるサーバ管理の原則とプラクティス
Infrastructure as Code ―クラウドにおけるサーバ管理の原則とプラクティス
- 作者: Kief Morris,宮下剛輔,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/03/18
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Infrastructure as Codeを理解するためだけでなく、「現代のITインフラ運用」を考える上で絶対に読んでおくべき本だと断言できます。
これを「ただのIaaC本」と捉えてしまうのはもったいないです。ITインフラに携るエンジニアの方にはぜひ読んでおいていただきたい本ですし、私もオススメの技術書を聞かれたときにはまっさきにこの本を挙げています。
おわりに
これらのランキングはあくまで「ひよこ大佐が考える」ベスト10です。「いやこの本が入ってないのはおかしい!」「あの本はどうした!」という方、ブログにぜひ「あなたが考えるIT技術書ベスト10」を書いてみてください。そしてこっそり私に教えてください。