ひよこインフラてっく!

ひよこインフラエンジニア「ひよこ大佐」による技術ブログ的なもの。インフラ技術や仮想化、Pythonなど。

ひよこ大佐とロードバイク: (1) ロードバイク納車

2020年、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

私のTwitterをフォローしている方はご存知だと思いますが、ロードバイクにハマり、遅いながらも週末にロングライドに出掛けたり、Zwiftでバーチャルライドを楽しんだりしています。2020年はじめての投稿は、そのロードバイクを購入した経緯と、「ひよこ大佐、新宿で立ち往生」事件についてお話したいと思います。

購入までの経緯

転職をきっかけにロードバイクを購入することになるのですが、ロードバイクが欲しいと思ったのはこれがはじめてではありません。

もともと中高生のころにルイガノのTR1という安いクロスバイクに乗っていたので、スポーツバイク自体は経験がありました。しかし、ロードバイクは「細いタイヤで怖い」「スポーツ志向の人が乗るもの」というイメージがあり、価格の高さもあってずっと手を出せませんでした。

しかし転職を機に、いままでずっと気になっていたけれども手を出せなかったロードバイクを買いたい!という気持ちが強くなりました。自分自身はとんでもなく運動音痴で、走れば常にビリ、体育の授業は本当に嫌いで、高校の部活で1年くらいテニスをしていた程度で、社会人になってからはことさら運動とはほとんど無縁でしたが、自転車で走ること自体は好きだったので、いつかその自転車の最先端であるロードバイクには乗ってみたいとずっと思っていました。

最初は予算の兼ね合いもあり、GIANTやルイガノなどの比較的低価格なモデルを検討していましたが、TREKのサイトを見たときにEmonda ALR5のマット塗装の美しさに一目惚れしてしまい、その日のうちに六本木のTREKショップで思い切って購入しました。確か18万ぐらいしたと思います。

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TREK EMONDA ALR5

ただ、ロードバイクを買えばそれで終わりではありません。「他にも揃えないといけませんよ」と店員さんに言われ、サイクルコンピューターとサドルバッグとライトはBontragerのものを購入しました。

ペダルとヘルメット、ポンプや工具類はTREKで買うと高かったので、Amazonで揃えました。PWTの工具は安くてそこそこ使えるのでオススメです。

まだ転職したばかりだったのでロードバイクとその他もろもろを合わせて20万の出費は痛かったですが、初めて納車された瞬間は「ああ、このカッコいいロードバイクが自分のものになるんだ」と感動したのを覚えています。

納車初日、そしてはじめてのパンク

2018年4月、TREK六本木で無事にエモンダを受け取りました。乗り出すと、クロスバイクと比較にならないほどスイスイ進むロードバイクに感動しながら、40km近く離れた埼玉の自宅を目指し走り始めました。慣れない道で迷ったりしながらも、新宿に着くまでは比較的順調な道のりでした。

事件は新宿で起きました。大通りを右折したところで「あれ?進まないな」と思い、タイヤを見てみると後輪がペシャンコになっていました。どうやら路肩のガラス片か何かを踏んでしまったようで、完全にパンクしてしまっていました。

幸いパンク修理キットは持っていたので、とりあえず自力で交換をしようとスマホで手順を調べながらおそるおそる作業をはじてました。

しかしはじめてのパンク修理、うまくタイヤを外してチューブを入れ替えることができません。30分ほど格闘しますが、外れる気配もなく、全くどうにもなりません。

「もうこれはプロに頼むしかない」とGoogle自転車店を探すと、まだ閉店していないスポーツサイクルショップの大手Y店がヒットしました。「これでなんとかなるかもしれない」と店の前まで押して歩き、店のドアを開けると店員さんに怪訝な顔をされてしまいました。めげずにパンク修理をお願いできるか聞いてみたところ、「いやーあと30分で閉店するので無理ですね」とあっさり断られてしまいました。結局店を追い出されてしまい、状況はまた振り出しに戻ってしまいます。

頼みの綱のY店に断られ、今から六本木に戻ることもできず、夜9時過ぎに新宿のど真ん中で、走れないロードバイクを抱えたまま僕は途方にくれてしまいました。家まではまだ30km以上あります。その時は鍵もないので、駐輪場に置いて電車で帰ることもできません。もちろん輪行袋なんか持ってないので、電車やタクシーに載せて帰ることもできません。 

それでも何とか家にたどり着かなければ、明日の仕事にも行けなくなってしまいます。そのためには、どうにかしてパンクを直す必要がありました。

まだ空いている自転車店はないかと必死にGoogleマップを調べたら、たった1軒だけ、小さな自転車店が営業中になっていました。

「これでだめなら自宅まで30km歩くしかない」と祈るような気持ちで電話を掛けたら、店主の方に「もうそろそろ閉店するけど、修理するからとりあえず持っておいで」と言われ、思わず泣きながら「すぐいきます!」と叫びました。

1kmほど離れた店まで自転車を担いで走り、すぐにパンクを直していただけました。夜遅くに嫌な顔せずに修理してくれたうえ、温かい声をかけていただいた「プロジェクト・エス」の店主の方には本当に今でも感謝しています。

プロジェクト・エス

結局18時過ぎには六本木のショップを出発したのに、家についたのは23時過ぎでした。何度も坂で脚が攣り、お尻が痛くなり、ヘトヘトになりながらなんとか帰宅し、「絶対にパンク修理を練習しよう」と心に誓いました。

こうして無事(?)ロードバイクを入手する流れとなりました。

(2)につづきます。